ビスマルク元計画と帝政独逸未成巡洋戦艦



ビスマルク元計画と帝政独逸未成巡洋戦艦

 敵国艦船研究家大塚先生のお話によるとビスマルクは当初350mm砲を積む予 定で(シャルンホルストも同様)380mm砲搭載にあたって第二帝政独逸のバイエル ン級を参考にしているものの、実質的には同じく第二帝政独逸の350mm砲搭載 巡洋戦艦マッケンゼン級(未成)をベースに高速戦艦化させたのが元計画だそう です。
バイエルン級 第一次世界大戦時、第二帝政独逸海軍最強の超弩級戦 艦。380mm砲と強力な装甲防御、ダメコンを兼備。
マッケンゼン級 第一次世界大戦時、第二帝政独逸海軍の超弩級巡洋戦 艦。350mm砲と強力な装甲防御、ダメコンを兼備。未成に 終わった。
ヨルク代艦 第一次世界大戦時、第二帝政独逸海軍の超弩級巡洋戦 艦。380mm砲と強力な装甲防御、ダメコンを兼備。未成に 終わった。
シャルンホルスト級 第二次世界大戦時、独逸第三帝國海軍の超弩級巡洋戦 艦。283mm長砲身砲と強力なダメコンを兼備。
定説ではマッケンゼン級をタイプシップ(設計参考艦)とし て計画されたとします。
ビスマルク級 第二次世界大戦時、独逸第三帝國海軍の高速戦艦。 380mm砲と強力なダメコンを兼備。
定説ではバイエルン級をタイプシップ(設計参考艦)として 計画されたとします。


で、こっからが私の意見(あ、大塚先生のキチンとした資料に基づく見解と同列に しちゃダメですよ。私のはそんな気がするってだけの話)
う〜ん、個人的にはマッケンゼンヨルク代艦の折衷案と見ますが。
似てるようで装甲配置はかなり違いますよ、両未成艦。確かにヨルク代艦は予算 抑制のため、船体規模をマッケンゼンとほぼ同クラスにまとめ機関も同じものを採 用してますね。
ただ煙突以外の外観はほぼ同じですが、マッケンゼンデアフリンガーと違って水 平甲板から傾斜部を廃しているのに、ヨルク代艦はまた傾斜部を復活させてま す。ここら辺はどういう経緯かよくわかりません。
さらに、マッケンゼンの水雷防御はビスマルクそっくりですが、弾薬庫部分はビス マルクにも採用されてない三重底。
ヨルク代艦は二重底ですが水雷隔壁がマッケンゼンビスマルクより1枚多いで す。
おお、そうするとビスマルクって両級の「悪いトコ取り」じゃないですか!







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