超重戦車FCM F1





超重戦車FCM F1 (フランス)

なんか第二次大戦の重戦車と言ったらティーガーとかスターリンだとか、
超重戦車と言ったらマウスとかE100とかオイ車とか。
今回はおふらんすの超重戦車のおはなしです。


大戦前における重戦車と言えばこれ

おふらんすのFMCシャール2C重戦車
でかいですねえ。
この13人の人たちは意味も無く突っ立ってるんじゃありません。
皆さん、この戦車の乗組員。
つまり13人乗り!
重量も68〜70tとケーニクス・ティーガーと互角、
いやあホントに重戦車ですわ。
結局第一次大戦終了までに10輌造られたままだったのですが、
1938年頃、老朽化したシャール2Cを代替する
12輌の超重戦車案が計画され
1940年4月27日に承認されました。
これがFCM F1です。
この超重戦車は
12輌で独逸のジークフリードラインに
襲撃をかけ
一気に勝敗を決してしまう事を企図したものでした。
要塞のように防御的な用途が目的で無い所が面白いですが
このような超重戦車を攻勢に用いる事自体
多分に妄想的と言えましょう。

結局フランス敗戦によりモックアップのみを残し
FCM F1はその命脈を絶たれました。
この残された実物大模型によれば
前後に二つの巨大な砲塔を持ちますが
後部砲塔に長砲身90o砲(初速710m/s、貫徹力100o/1000m)
前部砲塔に47o砲を装備しています。
量産型では前部砲塔が75oSA35砲に、
後部砲塔が105o砲に換装される予定だったようです。
前面装甲120o、側面装甲100o、
2基の500hpエンジンにより
137.8tの巨体を24km/hで引っ張る
本車は紛う事無き超重戦車でありました。

02/10/25







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