ダッソ−・ブレゲー社にとって、それなりの成果を挙げたとは言えミラージュF1
は明らかに寄り道でした。慣れぬ通常翼機に手を出してるうちにアメリカがF-14、
F-15、F-16、F-18と言うスーパーファイターを開発していた事を考えれば尚更で
す。
ミラージュ2000は偽者クフィルに鉄槌を下すと共に我こそはデルタ翼の本家本
元なりと宣言し、F-16、F-18を相手に一歩も引かぬフランス人の決意の表れでし
た。
そしてシュペル・ミラージュ4000はミラージュ2000の拡大型であり、F-14、F-
15に対抗する機体として設計されました。
とは言え双発機を嫌い、主力戦闘機をミラージュ2000に決定したフランスに本機
を購入する気はさらさらありません。開発当事国で採用されないという事は、単価
が高くなると同時に信頼性に疑問符が付けられる結果になります。そして同じ買う
なら、F-15と言う選択肢になってしまいます。
こうしてシュペル・ミラージュ4000も水子の殿堂入りとなったのです。
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