| 
                            
                            
                              
                                
                                   モンタナの天蓋装甲。確かに196.85mmと言う資料も見かけますが、正しくは232.
                                  41mmです。 
                                  
                                  それと認識していただきたいのは装甲厚のみで耐弾能力を判断してはいけないと
                                  言う事。砲弾は常に装甲に対し直角で命中した時に最強の貫徹力を示します。 
                                  
                                  つまり砲塔天蓋は全く水平状態が最も耐弾能力が高くなるわけでその点、第一次
                                  世界大戦から水平な天蓋を持つドイツ主力艦と、アメリカの条約明け新戦艦は数
                                  値以上の優位を持つと言えます。ようするに被弾経始の応用です。 
                                  
                                   
                                  
                                  大和(270mm前傾約5度)とモンタナ(232.41mm前傾0度)を比較して見ましょう。 
                                  
                                  大和の46cm45口径砲なら2万8千m、モンタナの16in50口径砲なら2万7千mで両者
                                  天蓋の耐弾能力はほぼ互角になります。そしてこれ以遠では大和が、これより近
                                  距離ではモンタナ天蓋の方が高い耐弾能力となります。 
                                  
                                  いかがでしょう。確かにモンタナ天蓋は大和のより約40mm薄いのですが、命中弾
                                  の見込める距離ではむしろ優れているのです。 
                                  
                                  装甲の厚さのみではなく形状などのデザインにも熟慮が必要で、小さな事でも工夫
                                  すれば性能は向上する良い例ですね。
                                   | 
                                 
                              
                             
                             | 
                           
                        
                       
                       
                       
                       |