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仏最後の水上砲戦用軽巡ド・グラース



ド・グラース原計画案

仏最後の水上砲戦用軽巡ド・グラース

ド・グラース級は1937年度計画で1隻、38年度2隻の建造が企図された
フランス最後の水上砲戦用軽巡洋艦です。
現実には1938年に着工したド・グラースがフランス陥落により建造中断、
戦後1946年にようやく建造を再開。
設計を大幅に変更し、対空巡洋艦として竣工しました。


対空巡洋艦 ド・グラース
12.7cmL54両用砲×2×8、57mmL60高角砲×2×10
兵装、上部構造物はおろか船体サイズさえ変わってしまってます


まあ、今回の主題は実現しなかった当初設計案の方なんで
対空巡洋艦は無視します(爆)
話を元に戻しますとこのド・グラース
バランスの取れた優秀艦ラ・ガリソニエールの改良型とされるのですが。


軽巡洋艦 ラ・ガリソルニエール


兵装はほとんど一緒なのですが、艦容や機関部など完全に一新され
全くの新設計と言った方が良いでしょう。


ガリソニエール
ド・グラース
初期案
ド・グラース
完成時
重巡アルジェリー
*参考
基準排水量 7600 8000 9380 10000
全長 179.50 179 188.3 196.20
全幅 17.48 18.20 18.60 20.00
喫水 5.35 5.60 5.50 6.15
馬力 84000 110000 110000 84000
速力 31 33 33 31
主機/軸数 2/2 2/2 2/2 4/4
4 4 4 6
機関配置 缶機缶機 全缶全機 全缶全機 全缶全機
主兵装 152mmL55
×3×3
152mmL55
×3×3
127mmL54
DP×2×8
203mmL55.66
×2×4
高角砲 90mmL50
×2×4
90mmL50
×2×3
57mmL60
×2×10
100mmL50
×2×6
機銃 37mm×2×4
13.2mm×8
37mm×2×4
13.2mm×4
- 37mm×2×4
13.2mm×16
魚雷 550mm×2×2 550mm×3×2 - 550mm×3×2
射出機 1 2 - 2
艦載機 4 4 - 3
格納庫 あり あり - なし
舷側装甲 105 105 100 110
水平甲板 38 40 68 80
砲塔前楯 100 100
110
司令塔 95 95
100



ラ・ガリソニエールはフランス巡洋艦としては初めて艦載機用格納庫を持ち、
揚収用のハインマットも装備するなど非常に豪華な航空設備を持っていました。

*ハインマット:
普段は艦尾にトイレットペーパー状に収納されている耐水性の布。
これを航行しながら海面上に展開すると一筋の道状になり、
この上に水上機を着水させ収容を容易にせしむ、と云うもの。
もっともアイディア倒れで実用的ではありませんでした。
実は大和にも採用されかけたらしい・・・
*宇宙刑事さまから暖かい御指摘がっ!
「米海軍が大戦中に水上機母艦等で使用してます。
 アイデア倒れとは言えません」
え〜っと・・・・・ごめんなさい(しょぼ〜ん)


しかしながら機関シフト配置の採用で煙突が二分化され
艦上スペースが狭くなりカタパルトが第三砲塔上になると云う惨状に・・・
ド・グラースはこの反省からか
機関シフト配置による被雷時の耐久性より航空兵装を優先、
煙突一本化によりカタパルト位置の確保を達成しました。
併せてラ・ガリソニエールでは装備位置が低く射界制限が大きかった
対空兵装配置の合理化もなされました。
またこの時期は機関の最発達時期でもあり
11万馬力を4缶のボイラーで達成しこれを直列に配したようです。


ド・グラース中央部:機関部断面

横に缶が1基のみですからこのクラスとしては
非常に奥行きの深い水雷防御スペースがとれた事も見逃せません。
装甲防御もラ・ガリソルニエール同様
重防御で知られる重巡アルジェリーに準じたものでしたから
日米のスーパー軽巡(最上ブルックリン)を除けば
まずまず優秀と言って良かったのではないでしょうか。
現実にはこの形で完成しても
急速に力を失いつつあった水上機を中心にまとめてしまった設計は
脆弱な対空兵装と共に時代遅れなものとなってしまったかもしれませんが。



クロワゼール・ドゥ・コンバート=戦闘巡洋艦

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ド・グラース嬢にのびるナチスの魔の手