T54






T54

T54は本格的な次期主力戦車を目指したT95とは別に、現存のM48主力戦車 攻撃力向上を狙って計画されました。
本計画はM48の車体に新開発の砲塔を搭載する事で早期実用化を目指します。
後にM60で採用される事となる105oライフル砲に自動装填装置を組み合わせる ため、米国では珍しい揺動砲塔を採用。これはフランスの軽戦車AMX-13 作中戦車AMX-50に習ったものと言えるでしょう。


T54の手本となったAMX-50・100o砲搭載型


揺動砲塔は確かに大口径砲と自動装填装置には適しているのですが、構造上砲 架を含む上部砲塔と旋回部の下部砲塔間に生じる間隙が明白な弱点となってし まいます。
また構造のシンプルさと引き換えに背が高く大柄で重量的にも重めと言う欠点を 持っていました。
結局T54はこの点が仇となり、従来型砲塔を搭載したT54E2などと言う無意味な 悪あがきをした挙句不採用のまま開発中止となりました。
なおこのT54E2の通常型砲塔はT95にも試験的に搭載され、T95E2T95E5 T95E6と言った派生車輌も生み出しました。と言っても全てボツなんですけれ ど・・・



T54  レーム製造社によるプロトタイプ


T54E1  ユナイテッド・シュー機械社によるプロトタイプ



この記事は
Jed Military enthusiasts directory
John's Military History Page
home of a certain Nicholas Moran
を参考とさせていただきました



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